嶺山城跡(読み)みねやまじようあと

日本歴史地名大系 「嶺山城跡」の解説

嶺山城跡
みねやまじようあと

[現在地名]峰山町字吉原

峯山町みねやままち北方、標高約一八〇メートルの吉原よしわら(山祇山、権現山)山頂にあり、吉原山城ともよぶ。嘉慶(一三八七―八九)頃、土豪吉原氏が築いたと伝えるが確かではない。

吉原氏は丹後国田数帳に「吉原庄」の地頭として名がみえ、中世末の丹後国御檀家帳には「よしわらの里屋す 御一家也、大なる城也 吉原殿」とある。吉原氏は一色氏に対して「御一家」であって、新治氏(中郡新治)・丸山氏(熊野郡二分方)・氏家氏(熊野郡友重)らと同じである。

戦国末に丹波に勢力をもった赤井直正(荻野悪右衛門)氷上ひかみ黒井くろい(跡地は現兵庫県氷上郡春日町)に拠り、波多野秀治多紀たき八上やかみ(跡地は現兵庫県多紀郡篠山町)に拠った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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