(読み)だけ

普及版 字通 「嶽」の読み・字形・画数・意味


17画

(異体字)岳
8画

[字音] ガク
[字訓] やま・たけ

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 形声
声符は獄(ごく)。〔説文〕九下古文として岳をあげ、五嶽の総称とする。岳は卜文では山上に羊を加えた形にしるし、姜姓の始祖とする嵩岳をいう。すなわち姜姓四国の祖。その伝承を誤って、のち四嶽・五嶽の総称とされたのであろう。〔詩、大雅、高〕「高なるは維(こ)れ嶽~維れ嶽、し 甫と申とを生めり」とみえる。のち山の通名となる。

[訓義]
1. やま、たけ。
2. 五嶽、四嶽。語彙は岳字条参照。

[熟語]
嶽雨・嶽雲嶽影嶽翁・嶽客嶽嶽・嶽・嶽月嶽公嶽祠・嶽寺嶽峙嶽樹嶽秀・嶽峻嶽丈・嶽色・嶽神嶽宗嶽僧嶽鎮・嶽・嶽父・嶽牧・嶽立嶽霊嶽楼嶽麓
[下接語]
嶽・海嶽・喬嶽・古嶽・五嶽・四嶽・秀嶽・崇嶽・宗嶽・鎮嶽・幽嶽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「嶽」の意味・わかりやすい解説

嶽[温泉] (だけ)

青森県の南西部,弘前市の旧岩木町の岩木山南西麓にある温泉。岳とも書く。塩化土類硫化水素泉,40~72℃。古くから近郷湯治場として利用され,ひなびた温泉の風情を残す。1965年の津軽岩木スカイラインの開通を契機に,岩木高原ハイキングや山菜とりなどで訪れる人も多くなっている。泉源は鳥海山寄りの西麓,湯の沢の沢頭,標高700~800mの地点にあって,ここから引湯している。近くには湯段(ゆだん)温泉や1957年に開発された百沢(ひやくざわ)温泉がある。
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百科事典マイペディア 「嶽」の意味・わかりやすい解説

嶽[温泉]【だけ】

青森県弘前市,岩木山南西麓,標高450mの高原にわく。1680年津軽藩主信政によって開かれたと伝える。湯守役人が置かれていた。含土類酸性硫化水素泉。50℃。岩木山の登山者,スキーヤー,湯治客が多い。奥羽本線弘前(ひろさき)駅からバスがある。
→関連項目岩木[町]

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