日本歴史地名大系 「川棚浦」の解説 川棚浦かわたなうら 長崎県:東彼杵郡川棚町河棚村川棚浦[現在地名]川棚町百津郷・下組郷など近世、大村湾に臨んで置かれた浦。海運と漁労の拠点であり、平戸往還の川棚宿と結ばれる。正保国絵図に「川棚浦」とあり、船掛りが悪いと記される。「大村郷村記」には川棚浦とその西の三(み)ッ越(ごえ)浦・小串(おぐし)浦がみえ、一三反帆から一反帆までの船一三八艘があり、浦問・浦左司・浦年寄や塩焼を管轄した釜司がいた。川棚浦は片泊で、船は川内に係留するが、河口は幅二二間・深さ一丈で、波止は長さ一三〇間、根切横三間、築留丸巻一間、浦竈二一三軒で、船数七八艘(一〇反帆以下)、水主屋敷は三八ヵ所余で、大坂上り正水主は九人。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by