川海苔(読み)カワノリ

デジタル大辞泉 「川海苔」の意味・読み・例文・類語

かわ‐のり〔かは‐〕【川海苔】

カワノリ科の緑藻山間渓流の岩上に生え、緑色葉状体で、柔らかい。干しのりにする。 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「川海苔」の意味・読み・例文・類語

かわ‐のりかは‥【川海苔】

  1. 〘 名詞 〙 緑藻類カワノリ科の淡水藻。葉状体はアオサに似て扁平で薄く柔らかい。山間の渓流中の岩石上に着生。食用。栃木県の帚(ほうき)川以南の太平洋に注ぐ川に限って分布し、日光の大谷(だいや)川(大谷川苔)、多摩川(多摩川苔)、富士川富士苔)、四国の四万十(しまんと)川、吉野川、九州の菊池川(菊池苔)に産するものが有名。その他、芝川苔、桐生苔、青倉苔、桂川苔、都久井苔、瑞穂苔などがある。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「菅藻(すかも)〈略〉川海苔之所出太和布留川安芸吉田川肥後水前寺斯外亦在処々」(出典雍州府志(1684)六)

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