20世紀日本人名事典 「川瀬善太郎」の解説
川瀬 善太郎
カワセ ゼンタロウ
明治〜昭和期の林学者 東京帝国大学教授。
- 生年
- 文久2年6月1日(1862年)
- 没年
- 昭和7(1932)年8月29日
- 出生地
- 江戸・麴町
- 出身地
- 和歌山県
- 学歴〔年〕
- 東京農林学校卒
- 学位〔年〕
- 林学博士〔明治32年〕
- 経歴
- 紀州藩士・川瀬成質の長男として江戸藩邸で生まれる。明治23年農商務省に入り、25年文部省留学生として林政学研究のためドイツに留学。28年帰国し帝国大学教授となり、林政学、森林法律学を講義する一方、29年農商務技師、山林局森林監査官を兼任し国の林政にも参与、大正2年欧米へ出張した。9年東京帝国大学農学部長となり、13年定年により退官。また明治25年から大日本山林会役員となり、大正9年会長に就任。木材と木炭規格統一に関する事業や山林所得税の是正、記念植樹、演習林、農林高等学校の普及などに尽力した。著書に「林政要論」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報