川船(読み)カワブネ

デジタル大辞泉 「川船」の意味・読み・例文・類語

かわ‐ぶね〔かは‐〕【川船/川舟】

川や湖などで用いる喫水が浅く細長い船。

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精選版 日本国語大辞典 「川船」の意味・読み・例文・類語

かわ‐ぶねかは‥【川船・河船】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かわふね」とも ) 河川用の船の総称。河川航行用のため喫水の浅い細長い船型が特徴。近世では高瀬、べか、ひらた鵜飼、房丁(ぼうちょう)、房丁高瀬、天道(てんとう)剣先柏原、手操など多くの種類がある。主に河川流域の物資輸送にあたり、商品流通の上で大きな役割を果たした。川瀬船。⇔海船
    1. [初出の実例]「天皇浮江(カハフネ)より山背に幸(いてま)す」(出典日本書紀(720)仁徳三〇年一一月(前田本訓))
    2. 「支配村方に有之川船・海船等」(出典:地方落穂集(1763)八)

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世界大百科事典(旧版)内の川船の言及

【剣先船】より

…近世,大和川筋を航行した川船。享保年間(1716‐36)には古剣先船211艘,新剣先船100艘,在郷剣先船78艘,古大和川筋井路川船100艘,計489艘があり,働き場は上流は大和・河内境の亀ノ瀬と支流石川の富田林から,下流の大坂京橋までとされた。…

※「川船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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