海船(読み)かいせん

精選版 日本国語大辞典 「海船」の意味・読み・例文・類語

かい‐せん【海船】

  1. 〘 名詞 〙 海で使う船の総称河川湖沼で使用する川船に対していう。江戸時代では廻船と同じ意味で用いる場合が多い。うみぶね。
    1. [初出の実例]「海船(カイセン)の傭乗(とびのり)などしつ、世をわたる無頼悪徒なれば」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)前)
    2. [その他の文献]〔魏志‐明帝紀〕

うみ‐ぶね【海船】

  1. 〘 名詞 〙 海上で使う船の総称。かいせん。⇔川船。〔羅葡日辞書(1595)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「海船」の解説

海船
かいふな

中世、仁位にい郡にみえる地名。応永一一年(一四〇四)「さか、かいふな、大いし」とみえ、「八かいの大もの」(鯨か海豚か)が現れたならば捕獲するよう大山おやま(現美津島町)の宮内入道が命じられている(同年一二月二〇日「宗正永書下」与良郷宗家判物写)。康正三年(一四五七)「かいふな」の八郎左衛門は仁位郡内の船の売口買口(船の渡航にかかわる公事か)山手免除され(同年二月二四日「宗盛家書下」仁位郷判物写、以下断りのない限り同判物写)、また同郡内の「おししをさきけこしはたけさかをさきまなここは」を預け置かれている(年未詳五月六日宗盛家書下)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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