日本歴史地名大系 「川越上尾道」の解説 川越上尾道かわごえあげおみち 埼玉県:川越市川越上尾道川越城下と中山道上尾宿を結ぶ。平方(ひらかた)道ともいう。ほぼ現在の県道川越―上尾線に重なる。城下から東に進み、鴨田(かもだ)村で入間(いるま)川古川を渡って老袋(おいぶくろ)村に至り、同村で荒川を渡り、足立郡平方村(現上尾市)の平方河岸に至る。そこから上野(うえの)・領家(りようけ)・地頭方(じとうかた)・谷津(やつ)(現同上)などの諸村を経て上尾宿に入り、中山道に合流した。行程は約三里(中山道宿村大概帳)。元禄一五年(一七〇二)の河越御領分明細記に岩(いわ)付(つき)(岩槻)道とあり、平形(平方)へ二里、駄賃は本馬六六文・軽尻五六文とみえる。平方村は古くは平方町・平方宿とよばれ、上尾宿から川越城下、さらに武州八王子方面へ延びる道の馬継場であって、渡船場・河岸場として賑わったとされる(風土記稿)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by