巡見(読み)ジュンケン

精選版 日本国語大辞典 「巡見」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐けん【巡見】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 警戒、監督などのため、ある場所をみてまわること。巡視。みまわり。
    1. [初出の実例]「入豊楽院、巡見殿堂」(出典:権記‐長保三年(1001)三月五日)
  3. みてまわること。めぐりあるいて見ること。
    1. [初出の実例]「四国の辺地を巡見(ジュンケン)の時」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)下)
  4. 江戸幕府特使を派遣して、御料(幕府領)・私領の施政民情を査察させること。前者を御料所巡見、後者を諸国巡見と称した。諸藩にも同様の施策があり、巡見と称した。
    1. [初出の実例]「御目附佐藤半太夫様、御金奉行天野彌作様〈略〉谷中御巡見御越被遊」(出典:尾張藩木曾山御巡見留‐寛文四年(1664)六月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android