デジタル大辞泉 「巣立つ」の意味・読み・例文・類語 す‐だ・つ【巣立つ】 [動タ五(四)]1 ひなが成長して巣から飛び立つ。「ツバメのひなが―・つ」2 子供が親元を離れ、独立する。また、学校を卒業して社会に出る。「学窓を―・つ」[可能]すだてる[動タ下二]ひなを巣から飛び立たせる。「松が枝の通へる枝をとぐらにて―・てらるべき鶴の雛かな」〈拾遺・雑賀〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「巣立つ」の意味・読み・例文・類語 す‐だ・つ【巣立】 [ 1 ] 〘 自動詞 タ行五(四) 〙① 鳥が成長して親の巣を去る。[初出の実例]「鳥(とぐら)立て飼ひし鴈(かり)の子栖立(すだち)なば檀(まゆみ)の岡に飛び帰り来ね」(出典:万葉集(8C後)二・一八二)② 親もとを離れ、または、学業を終えて社会に出る。[初出の実例]「同塾同窓の懇意にても塾を巣立ちたる後に、一人が町人となり」(出典:学問のすゝめ(1872‐76)〈福沢諭吉〉一七)[ 2 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙① 親鳥がひなを養い育てて、巣から飛び立たせる。[初出の実例]「はぐくみて君すだてずはつるのこのくもゐながらや千よをしらまし」(出典:元輔集(990頃))② やしなう。扶養する。[初出の実例]「面々其身を巣立んが為に、次第をただしく定め給へば」(出典:ぎやどぺかどる(1599)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例