工手間(読み)くでま

精選版 日本国語大辞典 「工手間」の意味・読み・例文・類語

く‐でま【工手間】

〘名〙
大工職人などがものをつくる手数。また、その賃金
評判記難波の㒵は伊勢白粉(1683頃)二「名はいはずともの事、工手間の入た程あって」
② 手間のかかること。手数。面倒。
随筆・異本洞房語園(1720)下「始から手もなく其小袖をたもれと望まれなば、是程の工手間はかかるまじ

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デジタル大辞泉 「工手間」の意味・読み・例文・類語

く‐でま【工手間】

職人などが物を製作する手数。また、その工賃
「銀にあかして―のかかりし物好きの大座敷」〈浮・色三味線・四〉
手間。手かず。
八重といふ―に遅し梅の花」〈人・梅児誉美・後〉

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