工船(読み)コウセン

デジタル大辞泉 「工船」の意味・読み・例文・類語

こう‐せん【工船】

水産加工設備をもつ船。漁獲物を船内缶詰・魚油などに加工する。「かに工船

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精選版 日本国語大辞典 「工船」の意味・読み・例文・類語

こう‐せん【工船】

  1. 〘 名詞 〙 船内に水産製造設備をもつ船。船団母船となって、独航船川崎船キャッチャーボートなどがとってきた漁獲物を受け取って、船内で缶詰の製造や、製油を行なったりする船。サケマスカニフィッシュミールの各工船など。
    1. [初出の実例]「蟹工船は『工船』(工場船)であって、『航船』ではない」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉二)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「工船」の意味・わかりやすい解説

工船
こうせん
factory ship

船内に漁獲物の加工製造設備を備えた船。カニ工船サケ・マス母船,ニシン工船,フィッシュミール工船などがある。

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