左うつぼ坂(読み)ひだりうつぼざか

日本歴史地名大系 「左うつぼ坂」の解説

左うつぼ坂
ひだりうつぼざか

宮下みやしたの南西一〇町にある。伊北いほう街道随一の大難所岩場。只見ただみ川南岸、高陣場たかじんば(標高六五〇メートル)の北麓岩場二〇〇メートルを通す九十九折の道で、「新編会津風土記」には「大石組沼沢村に往く道に屏風岩とて大岩あり、此を鑿て道を通ず、此辺二三町の間怪巌峙ち覆ひ、下は数丈の断岸にて只見川の碧流に臨む、道狭く極て難所なり、昔兵士の弓箭を帯せる者此を踰る時、巌に礙へられうつぼを左につけて通りし故、此名ありしとぞ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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