精選版 日本国語大辞典 「左楽」の意味・読み・例文・類語 さ‐がく【左楽】 〘 名詞 〙 雅楽の分類に用いる語。古代朝鮮系の音楽を右楽と呼ぶのに対し、古代中国系の音楽をいう。合奏には右楽で用いる高麗笛(こまぶえ)、篳篥(ひちりき)に笙(しょう)を加え、龍笛(りゅうてき)が使われる。右楽が舞を伴うのを原則とするのに対し、これは舞を伴う場合と演奏だけの場合があり、その際の舞を左舞(さまい)といい、舞のない演奏を管弦といい、この場合は、琵琶(びわ)、箏(こと)の弦楽器も加わる。右楽が複音的であるのに対して、これは和声的である。左方の楽。唐楽。[初出の実例]「抑以二中華曲一為二左楽一、以二高麗曲一為二右楽一」(出典:楽家録(1690)一三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例