巨勢宿奈麻呂 (こせのすくなまろ)
奈良時代前期の貴族。生没年不詳。少麻呂とも表記。728年(神亀5)外従五位下。729年(天平1)長屋王の変に際して窮問使となる。時に少納言。733年(天平5)従五位下。《万葉集》巻六に,春2月諸大夫等左少弁巨勢宿奈麻呂の家に集いて宴する歌をのせ,巻八に,宿奈麻呂の〈わが屋前の冬木の上に降る雪を梅の花かとうち見つるかも〉を収録している。
執筆者:梅村 喬
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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巨勢宿奈麻呂 こせの-すくなまろ
?-? 奈良時代の官吏。
少納言在任中の神亀(じんき)6年(729)長屋王の変がおきたとき,舎人(とねり)親王らとともに王のもとに派遣され,尋問にあたる。のち左少弁となった。「万葉集」に和歌1首がのせられている。名は少麻呂ともかく。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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