巻町(読み)まきまち

日本歴史地名大系 「巻町」の解説

巻町
まきまち

面積:七六・四一平方キロ

西蒲原郡の中央にあり、西にし流域に位置する。北は新潟市・西川にしかわ町に接し、東は潟東かたひがし村・中之口なかのくち村、南は岩室いわむろ村に接する。西は角田かくだ(四八一・七メートル)があり、日本海に臨む。中心地の巻は近世には長岡藩巻組の中心として同藩の代官所が置かれ、近傍の村々を支配した。また、角田山麓の三根山みねやま(現峰岡)周辺の村々は牧野家三根山領となり、幕末には三根山(峰岡)藩領となった。


巻町
くずまきまち

面積:四三三・八七平方キロ

岩手郡北東部にあり、東は下閉伊しもへい岩泉いわいずみ町、西は二戸郡一戸町および岩手町、南は岩手町・玉山たまやま村、北は九戸郡九戸村・山形やまがた村に接する。北上高地の北部寄りに位置し、面積の八三・六パーセントを山林が占める。町の東部そで山に源を発し、小屋瀬こやせ沢合流点を上流端とする馬淵まべち川が町を北流し、支流の山形川・元町もとまち川・そで川などの流域に耕地が開ける。国道二八一号・三四〇号、主要地方道葛巻―小鳥谷こずや線が通る。農業・林業・観光・地下資源・道路網の開発を総合的に進めることを目的とした北上山系地域広域農業開発事業が、総事業費一億四千六五〇万円で昭和五七年(一九八二)に完了し、袖山周辺や、上外川・土谷つちや川流域に広大な採草放牧地が広がる酪農と林業の町である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android