角田浜村(読み)かくだはまむら

日本歴史地名大系 「角田浜村」の解説

角田浜村
かくだはまむら

[現在地名]巻町角田浜

日本海に面した弥彦やひこ・角田山系の北端から海岸沿いに北東方向に弧状に形成された砂丘地上に位置し、角田山地に隣接する。北方越前浜えちぜんはま村があり、東方の砂丘地を越えると松野尾まつのお村がある。

元和四年(一六一八)の長岡藩知行目録には角田浜高三八石一斗余とみえ、正保国絵図でも同藩領で三四石余。寛永一一年(一六三四)同藩から与板藩・三根山領分知の時、角田浜は変わらなかった。元禄一五年(一七〇二)幕府領に編入され、宝永二年(一七〇五)石瀬いしぜ代官所、享保七年(一七二二)出雲崎いずもざき代官所支配となり、同九年新発田藩預地。元文五年(一七四〇)以降は幕府領と長岡藩領との支配が交互に続いた(大越家文書)。正保四年(一六四七)の年貢割付で初めて田畑石高がみえ、それまでは二六石五斗余が山高、八石が塩浜高、三石六斗が野高(同文書)であり、この合計は元和四年の石高と一致する。これが本途高である。その後新田開発による村高は増加し、山高ほかの高も含まれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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