市下村(読み)いちしたむら

日本歴史地名大系 「市下村」の解説

市下村
いちしたむら

[現在地名]白水村両併りようへい

白川最上流の左岸にあり、東は高森たかもり村・高森(現高森町)、西は竹崎たけざき村、北は白川しらかわ村に接する。中世には阿蘇社領南郷内の一村で、阿蘇社・西巌殿さいがんでん寺の造営や祭礼時の諸役を負担していた(正平七年二月吉日「阿蘇社上葺等次第」阿蘇家文書など)。応永二九年(一四二二)一一月三〇日の阿蘇山衆徒等起請文写(同文書)では隣村四ヵ村とともに大般若経供米を沙汰する在所に定められていた。また五月五日の流鏑馬射手役、八月一五日放生会の相撲人役の勤仕をしていた(「阿蘇社年中神事次第写」「流鏑馬射手次第」同文書)。文明一六年(一四八四)八月二八日の阿蘇十二社同霜宮最花米注文(同文書)には、「市下之分」として「一所てらをのまめ一斗 一所はゝ(羽場)大豆一斗 一所きしの本(岸下)まめ一斗 一所つちはしまめ一斗 一所はたけ中(畠中)まめ五升 一所おつほ(小坪)まめ一斗」が列挙され、「つちはし」のほかは近世小村としてみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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