市川局(読み)いちかわのつぼね

朝日日本歴史人物事典 「市川局」の解説

市川局

没年:天正13.3.6(1585.4.5)
生年:生年不詳
戦国時代の武家の女性。石見(島根県)の国人領主吉川氏の一族吉川(市川)経好の妻。石七郎兵衛尉経守の娘。一説に宮荘下野守基友の娘とも。永禄12(1569)年大内輝弘周防山口に乱入したとき,夫の留守にもかかわらず居城高嶺城を無事に守り,毛利輝元から「比類なし」との感状をもらっている。自ら女中を従え,女中ともども甲冑を帯び,下知を加え,長刀をもって戦ったという。<参考文献>『萩藩閥閲録

(田端泰子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「市川局」の解説

市川局 いちかわのつぼね

?-1585 戦国-織豊時代の女性。
夫は毛利元就(もとなり)の重臣市川経好(つねよし)で周防(すおう)(山口県)高嶺(こうのみね)城番。永禄(えいろく)12年経好が筑前(ちくぜん)(福岡県)立花城攻略にむかったすきに大内輝弘が侵攻してきた際,抗戦総指揮をとり,10日余の激戦にたえて城をまもりきった。天正(てんしょう)13年3月6日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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