朝日日本歴史人物事典 「市川局」の解説
市川局
生年:生年不詳
戦国時代の武家の女性。石見(島根県)の国人領主吉川氏の一族吉川(市川)経好の妻。石七郎兵衛尉経守の娘。一説に宮荘下野守基友の娘とも。永禄12(1569)年大内輝弘が周防山口に乱入したとき,夫の留守にもかかわらず居城高嶺城を無事に守り,毛利輝元から「比類なし」との感状をもらっている。自ら女中を従え,女中ともども甲冑を帯び,下知を加え,長刀をもって戦ったという。<参考文献>『萩藩閥閲録』
(田端泰子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報