城番(読み)ジョウバン

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改訂新版 世界大百科事典 「城番」の意味・わかりやすい解説

城番 (じょうばん)

戦国時代以降,城代をたすけて城の門櫓などを守衛するもの。番手衆,在番衆ともいう。江戸幕府が二条城に置いた城番は,はじめ門番頭と呼ばれている。幕府はほかに大坂,駿府伏見甲府に城番を置いた。城番は城により人数に多少があり,臨時の砦などには城代を置かず,城番のみ配置されることもあった。一定期間交替せず警備に当たる城番を〈定番(じようばん)〉,城番が不足のときそれをたすけるものを〈加番(かばん)〉といった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「城番」の意味・わかりやすい解説

城番
じょうばん

江戸時代,武家職制の一つ。番手衆,在番衆とも呼ばれ,戦国時代以降,城代もとにあって城の門櫓を警衛した。一定期間勤める定番と,人数不足を補う加番とがあった。

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世界大百科事典(旧版)内の城番の言及

【大坂定番】より

…江戸幕府の職名。城番ともいう。老中支配,京橋口,玉造口各定番1名。…

※「城番」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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