布原用水(読み)ぬのはらようすい

日本歴史地名大系 「布原用水」の解説

布原用水
ぬのはらようすい

布原台地の開発に際し開かれた用水。建設の時期や労働力の詳細は不明。現在の布原用水は香々美の大柳(かがみのおおやなぎ)で香々美川に井堰を築き、ここから五キロ南下し、香々美・市場(いちば)・公法田(くほうでん)・沢田(さわた)・沖(おき)を貫流して布原に至る。この間二ヵ所で津山市の上田邑(かみたのむら)・下田邑へ分水、布原を三キロ通過して津山市戸島(としま)へ分水し、同市神戸(じんご)へ排水されている。

用水は布原の開発と同時に着工され、香々美上村字日下(ひしも)で香々美川から取水した。ところが「開発已後三年水通り申候得共不自由之由ニ而」日下から二〇町余り下の香々美中村字大柳から取水することとなった。途中の水路については、従来沢田村が使用していたもり用水路を拡幅して水量を増やしたという(正徳五年「下田邑灘ケ池新田ニ相成候書類」矢吹文書)。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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