布藤堰
ふとうぜき
猪苗代湖の湖尻、日橋川流出口に架かる十六橋の下流、銚子ノ口右岸(猪苗代町翁沢字戸ノ口)を取水口とし、しばらくは日橋川右岸沿いに北流し、やがて同川沿いから離れJR磐越西線を横切り、磐梯町更科の布藤地区を経て同六郎原一帯の水田を潤して大谷川に落水する用水。開堰は宝永三年(一七〇六)のことで、大寺村などを潤す北堰への分水で水量の減った大谷川の替水を目的として開削された(享保一八年「土田堰・上堰・布藤堰・沼田堰間数樋口帳」滝口家文書など)。工事は藩命によってなされ、三年の期間を費やした。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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