師子(読み)しし

普及版 字通 「師子」の読み・字形・画数・意味

【師子】しし

ライオン。〔漢書、西域伝賛〕(ほせう)・魚目汗血の馬、門に充(み)ち、鉅象・師子・猛犬・大雀の群、外囿に(やしな)はる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「師子」の意味・わかりやすい解説

師子
しし

伎楽曲名獅子とも書く。9曲から成る伎楽の最初の曲。獅子の頭をつけた舞人と,笛,鉦盤腰鼓の3種の楽器奏者によって演じられる。奈良時代から鎌倉時代中期まで存在したが,今日では古楽譜によって笛の旋律をたどることができるのみである。これとは別に,序,破,急の3楽章から成る雅楽の曲名としての『師子』があった。現在は,大阪の四天王寺聖霊会の舞楽法要において行われる『師子』の作法に,その痕跡をみることができる。

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世界大百科事典(旧版)内の師子の言及

【獅子】より

…(1)伎楽・舞楽の曲名および役名とその演技 〈師子〉と記した例が多い。ともに伝承は絶えているが,民俗芸能の獅子舞や鹿踊(ししおどり),能の獅子舞,近世邦楽や歌舞伎舞踊の獅子物・石橋物など,日本芸能史における獅子の芸能の淵源を示すものと考えられる。…

【獅子頭】より

…古くは〈師子〉と書くことが多く,伎楽面や行道面の一種と考えられる。獅子は本来的には中国で成立した破邪の霊獣で,その起源が,より西方の猛獣であることはいうまでもない。…

【伎楽】より

…演目の順序は文献により多少の差はあるが,ここでは《教訓抄》に従う。(1)《獅子(師子)》 壱越(いちこつ)調。内容は不明だが,今日の獅子舞のように場を清めるものであったと推定され,《陵王》破に似ているという。…

※「師子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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