魚目(読み)ぎょもく

精選版 日本国語大辞典 「魚目」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐もく【魚目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 魚の目。
    1. [初出の実例]「皆真火にあらず、蛍火或は魚目(ギョモク)夜光るが如し」(出典:和蘭天説(1795))
  3. ( 魚の目は宝石に似ているが、価値は非常に劣るところから ) ほんものに似てつまらないもののたとえ。また、にせものがはびこるたとえ。→魚目燕石(ぎょもくえんせき)
    1. [初出の実例]「以魚目明珠之条。無念之次第也」(出典:異制庭訓往来(14C中))
    2. [その他の文献]〔盧諶‐贈劉琨詩序〕

うお‐の‐めうを‥【魚目】

  1. 〘 名詞 〙 足のうら、指、手のひらなどの表皮深部の角質が肥厚したもの。底まめ。いおのめ。肬目(いれほ)。医学用語では、鶏眼(けいがん)という。
    1. [初出の実例]「魚の目に夏も坊主の懐手」(出典:雑俳・すがたなぞ(1703))

いお‐の‐めいを‥【魚目】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いお」は「いひほ(いぼ)」の転。また、「いお(魚)」の眼に見たてたとする ) 表皮の角質が一部エンドウ豆状に増殖し、皮膚内に深く入ったもの。足裏、指、手のひらなどにできる。うおのめ。いおめ。〔明応本節用集(1496)〕

いお‐めいを‥【魚目】

  1. 〘 名詞 〙いおのめ(魚目)〔十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「魚目」の読み・字形・画数・意味

【魚目】ぎよもく

魚の目。

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