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腰鼓 ようこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

腰鼓
ようこ

古代中国,日本のインド系の西域を経て六朝時代に中国に輸入され,細腰鼓と呼ばれたものの一種。砂時計形のをもつ紐締め式の太鼓で,奏者が腰のあたりに下げて打つところから腰鼓と呼ばれたらしい。考古学資料によると,桴 (ばち) を用いずに手で打奏されている。唐代には亀茲楽,疎勒楽などの西域楽のほか散楽でも用いられた。日本には推古朝に仮面音楽劇である伎 (呉) 楽の楽器として輸入された。正倉院奈良時代に使用した胴 23個が遺存する。

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デジタル大辞泉の解説

こし‐つづみ【腰鼓】

呉鼓(くれつづみ)。ようこ。

よう‐こ〔エウ‐〕【腰鼓】

伎楽(ぎがく)などで用いた鼓(つづみ)の一種。胴の中央を細くし、両端に円形の革を張り、長いひもで首から腰のあたりに横につるして両手で打ち鳴らす。呉鼓(くれつづみ)。こしつづみ。

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世界大百科事典 第2版の解説

ようこ【腰鼓】

東アジアの膜鳴打楽器。中国,日本の細腰鼓(胴の中央がくびれたつづみ)の別称。細腰鼓は古代インドのものが中央アジアを経て中国南北朝(5~6世紀)に他の西域楽器とともに流伝したと考えられており,中国唐代の史料(《通典》《新唐書》など)には腰鼓,細腰鼓の両方の名称がみえる。同類のものに都曇鼓(とどんこ),毛員鼓(もういんこ),正鼓,和鼓,一(壱)鼓,二鼓,三鼓,四鼓などがある。三鼓は日本の雅楽で用いられる三ノ鼓(さんのつづみ)で,二鼓は正倉院蔵の陶製の鼓胴がこれにあたるとされる。

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大辞林 第三版の解説

こしつづみ【腰鼓】

ようこ(腰鼓) 」に同じ。 「波の-ていとうの拍子を打つなりや/謡曲・岩船」

ようこ【腰鼓】

伎楽で用いた鼓つづみの一種。首からかけたひもで腰のあたりに下げ、両手で打ち鳴らす。呉くれの鼓。こしつづみ。

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世界大百科事典内の腰鼓の言及

【腰鼓】より

…東アジアの膜鳴打楽器。中国,日本の細腰鼓(胴の中央がくびれたつづみ)の別称。細腰鼓は古代インドのものが中央アジアを経て中国南北朝(5~6世紀)に他の西域楽器とともに流伝したと考えられており,中国唐代の史料(《通典》《新唐書》など)には腰鼓,細腰鼓の両方の名称がみえる。…

【鼓】より


[歴史]
 鼓はインドで発生したらしい。中国に伝わって細腰鼓(さいようこ)と総称され,胴の材に木・銅・土を用い,隋・唐代には腰鼓(ようこ),都曇鼓,毛員鼓(もういんこ),一鼓(いつこ)(壱鼓),二鼓,三鼓(三ノ鼓(さんのつづみ)),四鼓,杖鼓(じようこ)等があったが,宋代以後衰えた。杖鼓は杖(桴(ばち))で打つ鼓で,革面の片方が子牛皮,もう一方がヤギ皮というように異種を用いた。…

※「腰鼓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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