日本歴史地名大系 「帯解寺」の解説 帯解寺おびとけでら 奈良県:奈良市都南地区今市村帯解寺[現在地名]奈良市今市町子安山と号し、華厳宗。地蔵院ともいい、俗に帯解地蔵尊の名で知られる。本尊の木造地蔵菩薩半跏像(鎌倉後期)は国指定重要文化財。寺伝によると、文徳天皇の皇后の染殿が懐胎の時、当寺に祈って清和天皇を安産したといい、今なお安産祈願の人が絶えない。「大乗院寺社雑事記」文明四年(一四七二)三月二八日条に「帯解地蔵堂ニテ鉢多キ勧進在之、希有之見聞(中略)、比興事也」とある。永禄一〇年(一五六七)松永久秀の兵火にかかり堂宇を焼失、寛永年間(一六二四―四四)に再興したと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by