常住坐臥(読み)ジョウジュウザガ

デジタル大辞泉 「常住坐臥」の意味・読み・例文・類語

じょうじゅう‐ざが〔ジヤウヂユウザグワ〕【常住××臥】

《「行住ぎょうじゅう坐臥」と混同して用いられるようになった語》すわっているときも横になっているときも、いつも。また、ふだん。平生。副詞的にも用いる。「常住坐臥忘れない」「常住坐臥心掛けていること」

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精選版 日本国語大辞典 「常住坐臥」の意味・読み・例文・類語

じょうじゅう‐ざが ジャウヂュウザグヮ【常住坐臥】

〘名〙
① (「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」の「行住」を「常住」と混同して用いられるようになった語) すわっている時も寝ている時も、いつも。
※ろまんの残党(1947)〈石川達三〉二「常住座臥、彼は自分の身を文学煮え湯なかにとっぷりと浸して」
② 特別なことがない、日常普通の時。ふだん。平生(へいぜい)
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)一「jǒgiǔ(ジャウヂュウ) zagua(ザグヮ) デウスヲ タットミタテマツル ヨリ ホカ ベツニ ショサヲ セザランニワ」
※狂歌・狂歌種ふくべ(1737)秋「御寺は常住座臥に花紅葉心も外へちらぬ大徳

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四字熟語を知る辞典 「常住坐臥」の解説

常住坐臥

すわっている時も寝ている時も、いつも。

[使用例] 常住座臥、彼は自分の身を文学の煮え湯のなかにとっぷりと浸して、この身を煮えただれさせようとしたのだ[石川達三*ろまんの残党|1947]

[使用例] そうかといって、耀子は常住座臥「お金」が頭にこびりついて離れぬほど貧しい家庭の娘ではないのである[三島由紀夫*青の時代|1950]

[解説] 「ぎょうじゅう」の「行住」を「常住」と混同して用いられるようになった語。

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