茨城県北東部から福島県南東部へかけての常磐炭坑地方で歌われ出した民謡。この唄(うた)の源流には、石切り職人の仕事唄「石切り唄」だという説と、福島県磐城(いわき)地方の農家が馬を連れて草を刈りに行く際の道中唄「草刈り唄」だという説の2通りある。石切り唄説は、歌詞が似通っていること、また草刈り唄説は、現いわき市四倉(よつくら)地区を中心に歌われていた「草刈り唄」の囃子詞(はやしことば)に、「野郎(やろ)刈ったない」とあり、それが炭坑節では「ヤロヤッタナイ」となっていること、などをあげている。いずれにしてもこの唄は、地元から茨城県の水戸や日立などの花柳界へ伝わり、石炭産業の発展で、福岡県の民謡『北九州炭坑節』とともに全国的に広まった。
[斎藤 明]
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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