常覚寺(読み)じようかくじ

日本歴史地名大系 「常覚寺」の解説

常覚寺
じようかくじ

[現在地名]西吉野村大字黒渕

丹生にう川に臨む景勝地にある。寿命山または延命山と号し、高野山真言宗。俗に普賢ふげんさんという。本尊は平安末期の木造普賢延命菩薩坐像(国指定重要文化財)。ほかに釈迦如来立像(国指定重要文化財)・地蔵菩薩立像などがある。境内の五輪塔三基は一説に後醍醐天皇・新待賢門院・大塔宮供養のために造立されたものといわれる。昭和三〇年(一九五五)の火災で建物を焼失し、現在の堂宇はその後の再建である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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