日本歴史地名大系 「黒淵村」の解説
黒淵村
くろぶちむら
黒淵村
くろぶちむら
黒淵川上流に位置し、周囲を山に囲まれた農村。集落は谷々に散在する。北は
貞応二年(一二二三)一一月日付備後国大田庄地頭大田康継同康連連署陳状案(高野山文書)に「一、山中郷内黒淵村事 右同解状云者、就之案之、如高野所進前地頭光家建久九年九月日注文者、黒淵地頭別作也、但於所当者、所弁済也云々、然則為地頭別作之条、勿論事也、又依地頭非法故、百姓逃亡之由、被申之条、極無実也、当庄為最薄地之上、年貢巨多之間、弱百姓企逃脱歟」とあるのが初見で、建久九年(一一九八)の前地頭橘兼隆の注進状案(同文書)に「在雑免参拾町 又申給弐拾町」とみえる地頭別作であり、百姓が逃亡するのは地頭の非法のせいではなく、土地が狭くやせているのに年貢が多いからだと記す。
黒淵村
くろぶちむら
黒淵村
くろぶちむら
黒淵村
くろぶちむら
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報