

なり」とあり、引幕の意とする。〔段注〕に説解を「幎(べき)なり」の誤りとし、「
そ物を以て其の上を冢(おほ)ふを幔と曰ふ。幎と雙聲なり」と論じている。幎は死者の面を覆うもので、曼が面衣から眉目があらわれる象であることからいえば、幔の本義はその幎衣のことであるかもしれない。それよりすべて、覆いめぐらすものの意となり、まく、とばりの類をいう。
式に、斑幔を万太良万久(まだらまく)と讀む 〔名義抄〕幔 トバリ・マダラ・マク。俗に云ふ、マン・カタビラ/斑幔 マダラマク/幔子 ウハオソヒ 〔字鏡集〕幔 マダラマク・トバリ・カタビラ
(幕)・
(膜)makと声近く、おおってへだてる意。
は
(暮)の初文。くらくとじこめる意がある。
幔・綵幔・撒幔・車幔・朱幔・酒幔・
幔・垂幔・翠幔・青幔・素幔・帳幔・張幔・通幔・布幔・風幔・平幔・羅幔出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…行事の場所などを他と区別するためまわりを囲むのに用いられる布製の用具。幕が布を横につなぎ合わせたのに対し,幔は布を縦につなぎ合わせた垂幕である。つなぎ合わせのとき,白と縹(はなだ),白と紺,白と紅など互いに異なる色を交互に用いたから斑幔(はんまん)とも呼ばれる。…
※「幔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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