日本歴史地名大系 「幕内村」の解説 幕内村まくのうちむら 福島県:会津若松市旧神指村地区幕内村[現在地名]会津若松市神指町(こうざしまち)南四合(みなみしごう)・幕内東町(まくうちひがしまち)阿賀川東岸にあり、南東を応湖(おうご)川が流れる。東は町分の小黒川(おぐろがわ)分、北は西柳原(にしやなぎわら)村。康暦元年(一三七九)蘆名直盛が鎌倉より会津に下向した時、最初に当地に幕を張り住したための村名という。「新編会津風土記」では「昔三浦義連此地に下向のとき油幕を打て居りし処故村名とせし」と、かなり年代のさかのぼった伝承となっている。もとは西方一〇町余にあったが、天文年中(一五三二―五五)の洪水で村を移したが、その後も度々水難にあったため、寛文一〇年(一六七〇)現在地に移ったという(同書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by