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平林盈淑 ひらばやし みつよし

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

平林盈淑 ひらばやし-みつよし

1790-1861* 江戸時代後期の農民。
寛政2年生まれ。信濃(しなの)(長野県)上生坂(かみいくさか)村の名主。生坂地方の刻みたばこの荷の付け出し口銭についての訴訟で24ヵ村荷主惣代(そうだい)として宿場側との交渉にあたった。万延元年11月26日死去。71歳。通称は文五右衛門,豊後右衛門。号は桃泉。著作に「家童訓諭」「家業始末記」など。

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朝日日本歴史人物事典の解説

平林盈淑

没年:万延1.11.26(1861.1.6)
生年:寛政2(1790)
江戸後期の農村指導者。通称文五右衛門。豊五右衛門とも書く。桃泉と号した。信濃国(長野県)筑摩郡上生坂村の名主の家に生まれ,父の跡を継いで名主となる。18世紀後半以降江戸へ大量に出荷するようになる生坂煙草の生産,仕入れ,販売も行い,質屋も経営した。村の有力者だったことから,しばしば争いの仲裁に当たり,自ら訴訟の総代ともなった。残された逸話からは機知に富んだ人物だったことが窺われる。著書に『家童訓諭』『家業始末記』『家業大全』などがある。<参考文献>熊井保「近世における信濃生坂煙草の生産と流通」(『信濃』28巻2号)

(斎藤洋一)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

平林盈淑
ひらばやしみつよし
(1790―1860)

幕末の豪農、経世家。信濃(しなの)国東(ひがし)筑摩(ちくま)郡上生坂(かみいくさか)村(長野県生坂村)の名主。会田(あいだ)、坂北(さかきた)、麻績(おみ)、川手(かわて)四組全体のまとめ役。通称文五右衛門(ぶんごえもん)(豊後右衛門)。1825年(文政8)煙草(たばこ)荷の付出し口銭をめぐって上生坂村など出荷24か村と浦野宿など中山道(なかせんどう)八宿の間に訴訟が起こり、盈淑は24か村惣代(そうだい)の1人となって農民を指導、翌年内済(ないさい)となる。著書に『家童訓諭』『家業始末記』『農業大全』などがあり、修身斉家、忍耐、勤勉を中心とした日常生活上の封建道徳を説いた内容となっている。[奈倉哲三]

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