平湯(読み)ひらゆ

改訂新版 世界大百科事典 「平湯」の意味・わかりやすい解説

平湯[温泉] (ひらゆ)

乗鞍岳北麓,岐阜県高山市の旧上宝村にある温泉。食塩泉,39~96℃。中部山岳国立公園に属する国民温泉で,武田信玄伝説を伝える古くからの湯治場である。国道158号線が通じ,1948年乗鞍岳の登山バスが開通してから乗鞍岳,上高地への中継基地として発展した。ここから流出する高原川流域にも新平湯,福地など多くの温泉があり,奥飛驒温泉郷と呼ばれる。湯量は豊富で各種の保養所が多く,キャンプ場,スキー場も開設されている。近くに安房(あぼう)峠(1812m),平湯峠(1684m),平湯大滝などがある。
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百科事典マイペディア 「平湯」の意味・わかりやすい解説

平湯[温泉]【ひらゆ】

岐阜県吉城(よしき)郡上宝村(現・高山市)にある国民保養温泉。乗鞍岳北麓に位置し,標高1233m。含食塩土類重ソウ泉,39〜96℃で湯が豊富。16世紀末の発見とされ,1685年《平湯温泉記》が記されている。乗鞍岳バス登山の根拠地で,付近に平湯大滝がある。中部山岳国立公園に属し,高山本線高山駅からバス。安房(あぼう)峠を経て上高地にも通じる。
→関連項目高山[市]乗鞍岳

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