平野屋五兵衛(読み)ひらのやごへえ

改訂新版 世界大百科事典 「平野屋五兵衛」の意味・わかりやすい解説

平野屋五兵衛 (ひらのやごへえ)

江戸時代大坂両替商の家。姓は高木氏。1650年(慶安3)ころ今橋一丁目に開業と伝えられ,1732年(享保17)飢饉の際,窮民救済の功により家役を免除され,また十人両替として幕府御用をつとめ,米価調節のための買米・御用金の下命に応じ,1867年(慶応3)兵庫商社世話役に就任し,諸藩へ手広く金融活動を行うなど,有力な大坂町人として存続したが,明治維新経済変動によって倒産した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 鶴岡

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平野屋五兵衛」の解説

平野屋五兵衛(初代) ひらのや-ごへえ

?-1715 江戸時代前期-中期商人
大坂の代表的な両替商で,創業は明暦2年の鴻池(こうのいけ)両替店よりもふるいとされる。天王寺屋五兵衛,鴻池善右衛門らとともに十人両替として幕府御用をつとめた。正徳(しょうとく)5年6月15日死去。姓は高木。名は道頓。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android