鴻池(読み)こうのいけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鴻池
こうのいけ

大阪府東大阪市北部の地区。江戸時代初期まで大和川分流が流入していた新開池 (しんかいいけ) のあったところで,地名は宝永2 (1705) 年大坂豪商鴻池善右衛門 (3代目宗利) が巨費を投じてこの池を干拓,同5年約 120haの新田が開発され,鴻池新田と称したことに由来。当時の鴻池新田会所は重要文化財となっている。第2次世界大戦後の農地改革以来,工場進出や宅地化が進んでいる。

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大辞林 第三版の解説

こうのいけ【鴻池】

江戸時代、大坂の豪商。江戸初期、摂津国川辺郡鴻池村で酒醸を始め、酒販・海運・両替商として成功。諸大名との結びつきが強く、明治に入り、鴻池銀行(のちの三和銀行)を設立し、一大財閥を築いた。

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精選版 日本国語大辞典の解説

こうのいけ【鴻池】

[一] 摂津国河辺郡の地名。日本酒の名産地。兵庫県伊丹市鴻池(こういけ)付近にあたる。
[二] 大坂の富商。寛永二年(一六二五)に初代善右衛門が海運業を始め、主として諸侯の運送等を引き受け、のち金融業として大をなした。
※洒落本・繁千話(1790)「大坂の嗚池(コウノイケ)や江戸の訥子よりも、はるか沖を漕ぎ」

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