幾何学原本(読み)きかがくげんぽん

精選版 日本国語大辞典 「幾何学原本」の意味・読み・例文・類語

きかがくげんぽん【幾何学原本】

  1. ユークリッド著「ストイケイア」の訳名

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百科事典マイペディア 「幾何学原本」の意味・わかりやすい解説

幾何学原本【きかがくげんぽん】

《ストイケイアStoicheia》。《原論》とも。ユークリッドが書いた数学書。13巻。ギリシア数学成果を集大成し,論理的に体系づけたもので,平面幾何(1〜6巻),数論(7〜10巻),立体幾何(11〜13巻)を扱う。アレクサンドリアで学ばれた後,アラビア語訳を経て1120年ごろラテン語訳でヨーロッパに伝えられ,後の数学および数学教育発展に大きな影響を及ぼした。→幾何学
→関連項目公準ユークリッド幾何学

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改訂新版 世界大百科事典 「幾何学原本」の意味・わかりやすい解説

幾何学原本 (きかがくげんぽん)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「幾何学原本」の意味・わかりやすい解説

幾何学原本
きかがくげんぽん

ストイケイア

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世界大百科事典(旧版)内の幾何学原本の言及

【数学】より

…数学に関しては前6世紀のタレス,ピタゴラスに始まる多くの名が挙げられるが,そのうちでも前3世紀のユークリッド(エウクレイデス)およびアルキメデスは重要である。 ユークリッドの主著《ストイケイア(原論)》(13巻)は,幾何学に関する内容が多いので,《幾何学原本》とも呼ばれているが,数論や実数論をも扱っており,それまでに得られていたギリシア数学の成果を体系的に集大成したものである。当時の文化の中心地であったアレクサンドリアの学問の殿堂ムセイオンで教科書のようにして用いられたようで,多くの写本が残され,19世紀の数学史家によってほとんど完全と思われるテキストが復元された。…

【ストイケイア】より

…ストイケイアは英語のelementsに当たるギリシア語である。幾何学的内容が多いため《幾何学原本》と呼ぶこともある。この著作は当時のギリシア数学を集大成したもので,13巻よりなり,その内容はおよそ次のようである。…

※「幾何学原本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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