じょ‐の‐まい‥まひ【序舞】
- 〘 名詞 〙
- ① 能楽の舞事の一種。舞のはじめに「序」の部分をそなえ、ゆったりと、静かで、品位のある舞。主として三番目物のシテである優美な女性の舞などに用いる。また、その囃子事の名称としても使われる。〔八帖花伝書(1573‐92)〕
- ② 歌舞伎囃子の一つ。①の囃子を用いたもので、時代物で武士の出入りやせりふの間に用いる静かな鳴物。「忠臣蔵」三段目の判官の出から師直とのやりとりなど。大鼓(おおつづみ)・小鼓(こつづみ)・太鼓の囃子。
- [初出の実例]「内にて序の舞に成る」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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