度会常彰(読み)わたらい・つねあきら

朝日日本歴史人物事典 「度会常彰」の解説

度会常彰

没年:宝暦2.7.4(1752.8.13)
生年:延宝3(1675)
江戸中期の伊勢神宮祠官で近世伊勢神道の学者。度会は本姓で,家名により久志本常彰ともいう。権禰宜河崎延貞次男で中西家の養子となり,のち久志本家を嗣いで外宮の権禰宜となる。初名は延守で,常彰は常昭とも記す。延享4(1747)年,正四位下に叙せられる。学問研究のため禰宜昇進を固辞し,父延貞が企てた『外宮年中行事今式』を完成に導いた。著書は『倭魂国風』『神道研究』『神道考証』『神籍総目次』『神家問答』『吉野花見記』などがある。<参考文献>『校訂伊勢度会人物誌』

(白山芳太郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「度会常彰」の解説

度会常彰 わたらい-つねあきら

1675-1752 江戸時代中期の神職
延宝3年生まれ。河崎延貞(のぶさだ)の次男。伊勢神宮外宮(げくう)の権禰宜(ごんのねぎ)。父と松木智彦が企画した「外宮年中行事今式」の完成につくした。和歌,茶道など諸芸に通じた。宝暦2年7月4日死去。78歳。家名は久志本。初名は延守,のち常昭。号は鶯谷。著作に「神道明弁」「神道考証」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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