朝日日本歴史人物事典 「度会常彰」の解説
度会常彰
生年:延宝3(1675)
江戸中期の伊勢神宮の祠官で近世伊勢神道の学者。度会は本姓で,家名により久志本常彰ともいう。権禰宜河崎延貞の次男で中西家の養子となり,のち久志本家を嗣いで外宮の権禰宜となる。初名は延守で,常彰は常昭とも記す。延享4(1747)年,正四位下に叙せられる。学問研究のため禰宜昇進を固辞し,父延貞が企てた『外宮年中行事今式』を完成に導いた。著書は『倭魂国風』『神道研究』『神道考証』『神籍総目次』『神家問答』『吉野花見記』などがある。<参考文献>『校訂伊勢度会人物誌』
(白山芳太郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報