度島(読み)たくしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「度島」の意味・わかりやすい解説

度島
たくしま

長崎県平戸島(ひらど)北方に浮かぶ島。平戸市に属する。面積3.49平方キロメートル。第三紀層上に玄武岩が噴出してできた低い台地状の島で、最高点でも83メートル。集落は南岸に発達し、度島浦と飯盛(いいもり)の二地区に分かれている。漁業はイワシ網のほかキビナゴの地引網がある。農業は台地上の畑作が主で、大豆ニンニクスイカを産する。南東側にある丸島を形成する飯盛山(103メートル)には地すべりが発生している。人口885(2009)。

[石井泰義]

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デジタル大辞泉プラス 「度島」の解説

度島

長崎県平戸市、平戸島の北約2キロメートルに位置する平戸諸島の島。「たくしま」と読む。面積約3.49平方キロメートル。16世紀にはイエズス会宣教師がキリスト教布教に訪れ、全島民がキリシタンになったが、後に平戸藩主によりキリスト教が禁じられ、弾圧により信者逃亡改宗を余儀なくされた。島内にはキリシタン遺跡が残る。

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世界大百科事典(旧版)内の度島の言及

【平戸[市]】より

…長崎県本土の北西端に位置し,平戸島全域,度(たく)島,高島,そして常住者のいない多くの島々を市域とする。1955年平戸町と中野,獅子(しし),紐差(ひもさし),中津良(なかつら),津吉,志々伎(しじき)の6村が合体,市制。…

※「度島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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