庫倫辦事大臣(読み)クーロンべんじだいじん(その他表記)Kù lún bàn shì dà chén

改訂新版 世界大百科事典 「庫倫辦事大臣」の意味・わかりやすい解説

庫倫辦事大臣 (クーロンべんじだいじん)
Kù lún bàn shì dà chén

中国,清代の武官理藩院の指揮監督の下に外モンゴリアのクーロン庫倫,現ウランバートル)に駐在してロシアとの交渉および貿易事務をつかさどったほか,黒竜江将軍,定辺左副将軍(ウリヤスタイ将軍)と会同して辺境事務をも処理した。1762年(乾隆27)に設置された。定員は2名とされたが,実際上は在京の満州人大臣から選任される満州辦事大臣が全権を握った。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「庫倫辦事大臣」の解説

庫倫辦事大臣(クーロンべんじだいじん)

清朝時代にハルハ・モンゴル地方の庫倫(ウルガ,現在のウラーンバートル)に駐在した清朝の官僚。1762年に設置され,トシェート・ハン,セツェン・ハン両部を管轄し,辺境防衛,裁判,寺院事務を担当するとともに,ロシアとの通商・連絡事務にもあたった。

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