普及版 字通 「廂」の読み・字形・画数・意味
廂
12画
[字訓] ほそどの・ひさし
[説文解字]
[字形] 形声
声符は相(しよう)。〔説文新附〕九下に「(らう)なり」とあり、廊下やひさしの部分をいう。正殿東西の脇の室を東廂・西廂という。左右の廂に分置する軍を廂軍という。
[訓義]
1. ほそどの、わたどの。
2. ひさし。
3. 正殿東西のわきの室、かべくぎり。
4. 城中を坊、郊外を廂という。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕廂 ヤ・ヒサシ・ムナシ 〔字鏡集〕廂 ムナシ・クルマノトコ(コト)・カキ・ツキ・ヒサシ・ヤ
[語系]
廂・箱siangは同声。箱は大車の箱。廂・序をまた箱とよぶこともあり、ひさしのある、くぎられたものをいう語であろう。
[熟語]
廂軍▶・廂公▶・廂巡▶・廂村▶・廂兵▶・廂房▶・廂廊▶
[下接語]
御廂・玉廂・城廂・堂廂・本廂・両廂・連廂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報