延均師(読み)えんきんし

改訂新版 世界大百科事典 「延均師」の意味・わかりやすい解説

延均師 (えんきんし)

奈良時代伎楽面作者。生没年不詳。正倉院および東大寺伝存する伎楽面のうち11面にその名が記されている。そのなか天平勝宝4年(752)の東大寺盧舎那仏像(大仏)開眼会の年紀を記すものがあり,このとき用いられた一群の伎楽面の制作者の一人であることがわかる。同時期に活躍した将李魚成(しようりのうおなり)や基永師にくらべ,ややおとなしい作風を示す。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 田辺

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「延均師」の解説

延均師 えんきんし

?-? 奈良時代の伎楽(ぎがく)面作者。
天平勝宝(てんぴょうしょうほう)4年(752)東大寺大仏開眼会(かいげんえ)にもちいられた伎楽面を制作。東大寺,正倉院に「酔胡従」や「師子児」などの作品がのこされている。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む