延宝伝灯録(読み)えんぽうでんとうろく

改訂新版 世界大百科事典 「延宝伝灯録」の意味・わかりやすい解説

延宝伝灯録 (えんぽうでんとうろく)

妙心寺派の禅僧卍元師蛮(まんげんしばん)が,資料収集に30余年を費やし,1678年(延宝6)に著した禅僧の伝記。全41巻。1706年(宝永3)に初めて刊行された。延宝は完成時の年号伝灯は悟りの真理を伝えることである。禅僧約1050人の行状や悟りを得たとき(開悟)の機縁語句等を載せ,また天皇や相将居士の修禅者の伝や,著名な禅僧の広語や雑著を抄録するが,体裁は《景徳伝灯録》など中国の伝灯録に倣っている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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