伝灯(読み)デントウ

デジタル大辞泉 「伝灯」の意味・読み・例文・類語

でん‐とう【伝灯】

仏語教法の灯を伝えること。法脈を受け伝えること。

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精選版 日本国語大辞典 「伝灯」の意味・読み・例文・類語

でん‐とう【伝灯・伝燈】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 仏法衆生の心の闇を照らし、明るく導くところから、仏法を灯火にたとえていう。「でんどう」とも ) 仏語。師から弟子へ正法をうけ伝えること。また、その宗の伝統をうけ伝えること。
    1. [初出の実例]「択其修行伝燈無厭倦」(出典続日本紀‐延暦四年(785)七月癸丑)
    2. [その他の文献]〔法華義疏(吉蔵撰)九・授学無学人記品〕
  3. 芸道など、その道の伝統をうけ継ぐこと。
    1. [初出の実例]「君ひとり実に伝灯の俳諧なりといふ事をあらはし給ふ」(出典:俳諧・随斎諧話(1819)乾)

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普及版 字通 「伝灯」の読み・字形・画数・意味

【伝灯】でんとう

法灯

字通「伝」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の伝灯の言及

【相承】より

…仏陀の滅後,特定の弟子に教法や戒律を伝えたのに始まり,中国で宗派が成立すると,各派それぞれに列祖の相承を説くようになる。天台の金口,今師,九師の三種相承は,その代表であり,経典によらない禅は,西天二十八祖と唐土の六祖を立て,相承の物証として,衣や鉢の伝授を主張するが,別に真理の言葉としての伝法偈や,正法眼蔵の相承を説いて,伝灯,血脈,または逓代伝法とよぶ。いずれも,秘伝を重んじ,師の印可を第一とするとともに,これを証する印可状の製作を伴うに至る。…

※「伝灯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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