日本歴史地名大系 「延武村」の解説 延武村のぶたけむら 石川県:珠洲市延武村[現在地名]珠洲市若山町延武(わかやままちのぶたけ)・若山町宇都山(わかやままちうつやま)国兼(くにかね)村の北西、若山川左岸にある。中世の若山郷の本郷であったとみられ、近世には寛文一〇年(一六七〇)の村御印などにも若山村とある。村名の延武は名主の名に由来し、岩倉(いわくら)寺観音堂(現輪島市)の永正四年(一五〇七)四月四日の再興棟札に「二貫文若山延竹」とある。近世初頭には前田利家に協力した扶持百姓であった。天正一六年(一五八八)九月二六日の年貢算用状(延武文書)に若山延武方とみえ、同一五年分の高二千六八七俵余のうち延武扶持分二五俵・荒三二一俵余・新開八一俵余(新開反別二町七反余)、残高に対し三ツ半免引で定納一千四六八俵余、うち一三八俵余が未進。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報