ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「建材産業」の意味・わかりやすい解説 建材産業けんざいさんぎょうbuilding material industry 広くは土木,建築の両部門を含んだ建設資材産業といえる。両部門で共通に使うものは砂利,セメント,砂,砕石,アスファルト,塗料,鉄鋼などであるが,建築は土木よりも少量ずつである。木材,陶器,ガラス,アルミニウム,金物,トタン,ブリキ,合板,石膏ボード,紙,織物,セメント製品,プラスチック,瓦など多種多様な材料を使う。したがって建材産業は,最大の関連産業をもった部門といえよう。ただ,反面,他の産業部門の新技術,新製品,新価格効果などをきわめて機動的に摂取する分野であり,各種の素材を建築にどう生かすかも一つの建築活動上の創意に属するので,建材産業の範囲を固定してとらえることはできない。また国民の所得水準向上に見合った住宅建設の質的向上につれ建築内容が充実し,防音,冷暖房などによる環境条件改善に重点がかかってくるので,こうした建築面の新機能拡大により,建材産業の範囲は防音材,断熱材などを取込んで急速に拡大しているといえよう。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by