建部七郎右衛門(読み)たけべ・しちろうえもん

朝日日本歴史人物事典 「建部七郎右衛門」の解説

建部七郎右衛門

没年元禄4(1691)
生年元和1?(1615)
江戸初期の蝦夷地交易を担った近江商人近江(滋賀県)柳川に住んで行商し,17世紀中ごろからは敦賀から松前にまで活動を広げ,田付新助と共に両浜組(近江商人団)を組織し,松前に漁場を開いた。<参考文献>南鉄蔵「松前蝦夷地開発を初めて表面化させた田付新助景豊とその子孫業績に就いて」(『北海学園 開発論集』8号)

(田端宏)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「建部七郎右衛門」の解説

建部七郎右衛門 たけべ-しちろうえもん

1615?-1691 江戸時代前期の商人。
元和(げんな)元年?生まれ。近江(おうみ)(滋賀県)柳川の人。同郷の田付(たつき)新助らと相互扶助組織の両浜組をつくり蝦夷地交易に従事松前藩の場所請負人となって漁場を経営した。元禄(げんろく)4年死去。77歳?屋号材木屋

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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