弁天山古墳群(読み)べんてんやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「弁天山古墳群」の解説

弁天山古墳群
べんてんやまこふんぐん

[現在地名]高槻市南平台一―三丁目

あくた川西方の弁天山丘陵に形成された古墳群。地形的にA・B・Cの三群に分れるが、南北に延びる主丘上に、南からA1号(岡本山古墳)・B1号・C1号の三基の前方後円墳が立地し、そこからそれぞれ東に派生する尾根上にA2号・B2―B4号・C2―C3号の円墳が築造されている。現在一部が残存する。昭和三五年(一九六〇)と同三八年に数基の古墳が発掘調査された。C1号墳は標高九四メートル余の尾根上に、前方部を南東に向け、三段築成された前方後円墳で、全長七三メートル。墳丘には埴輪葺石がみられる。後円部から竪穴式石室粘土槨が各一基と、前方部からも粘土槨一基が検出されたが、これらの主体部からは中国製の鏡をはじめ、鏡・玉・石製品・鉄製武器・工具・農具などの副葬品が発見された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android