日本歴史地名大系 「弁天窟古墳」の解説 弁天窟古墳べんてんくつこふん 三重県:松阪市中万村弁天窟古墳[現在地名]松阪市中万町 大谷標高一三〇メートルの神(こ)山の南斜面を利用して築造され、孫(まご)川を見下ろす。墳丘は立地上明確でなく南方向に横穴式石室を開口している。玄室奥に天保年間(一八三〇―四四)の造立になる像高一・九メートルの弁財天が祀られているため、弁天窟とよばれる。石室は全長八・四メートル、玄室長さ四・八メートル、同幅二・四メートルで片袖式。羨道部は玄門部分で二・二メートルの幅をもつが、開口部へいくに従い両側壁がせり出し狭くなる。石室下段は上段石材より大きい石材を横長にして用い、側壁は上段を持送って、その上に玄室では天井石を四石架している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by